VA Linux Systems Japan株式会社(本社: 千代田区神田錦町3-11、代表取締役社長:上田 哲也、以下VAリナックス)のエンタープライズOS事業ユニットは、中核であるLinuxカーネル関連事業の市場認知浸透を受け、本日、Linuxカーネルのトータルサポートおよびコンサルティングサービスの事業体制強化を発表致します。

VAリナックスでは、2002年3月にLinuxカーネルの開発および技術コンサルティングを中心とした事業を本格的に開始し、Linuxカーネルの様々なレベル(スケジューラ、VM、ファイルシステム、TCP/IP 等)から、分析・機能強化・性能改善に取り組み、特にエンタープライズシステム向けのサポートと開発コンサルティングを行ってきました。

Linuxカーネルの開発・サポート・コンサルティングを中心とするエンタープライズOS事業ユニットは、2003年度に更に数社の顧客企業を獲得し、売上が2002年度より148%の成長を達成しました。

代表的な開発事項としては、LinuxのNFS(Network File System)実装において、Linuxカーネル内部でNFSサーバのゼロコピーを実現し、内部処理のムダを削減するZerocopy NFSを中心とした機能追加・改良を行った他、昨年度よりメモリのhotplugを実現する機能の開発に取り掛かり、現在はメモリの取り外しを適切に処理するhotremoval等を公開しています。
Zerocopy NFSについては、全てのコードが現在の安定リリースであるLinuxカーネル2.6に取り込まれ、Memory hotplugについても次期リリースでの取り込みに向けて活溌にカーネル開発コミュニティと議論を続けています。
この2点以外にもVAリナックスはLinuxカーネルの様々な障害解析、性能改善等も行い、顧客に最適なカーネルのサービスを提供しています。VAリナックスでは、これらの実績を踏まえ、Linuxカーネルトータルサポート/コンサルティングサービスの強化を本日より行います。
このトータルサポート/コンサルティングサービスは、顧客システムの目的に合わせたLinuxカーネル分析による改良点の提案、およびそれに基づいた機能強化や性能改善とミッションクリティカルなシステム設計におけるカーネル視点からのシステム分析やシステム提案、障害解析等から構成されます。
これまでは、特定の大手企業数社のみへ類似のサービスを優先的に提供してきましたが、今回のサービスはそれをより汎用的なサービスとして拡大するものです。
契約条件については、顧客企業と相談の上で決定することとなります。
VAリナックスでは、このLinuxカーネルのトータルサポート/コンサルティングサービスを大規模なLinuxシステム導入やLinuxベースでのエンタープライズ向けおよび特殊用途向け製品の開発を行っている企業、政府機関等に向けて積極的にアプローチし、受注拡大を図っていきます。また、これに合わせてエンタープライズOS事業ユニットの人員・体制を強化し、今期についても前期に引き続いた成長を見込んでいます。
このリリースに対し、VAリナックス技術部長高橋浩和は次のように述べています。
「VAリナックスは2000年9月の設立当初より来たるべきLinux時代に備え、Linuxシステムの中核であるLinuxカーネルや様々な他のオペレーティングシステムをソースコードレベルから深く精通し、World WideなLiunuxカーネル開発に直接関わることもできる技術力の蓄積に努めてきました。今では国内にて類を見ないLinuxカーネルの技術集団となっており、我々のような開発集団自身が顧客企業と直接接する機会が多くなっていることは、LinuxおよびVAリナックスの輝かしい未来を示しています。」

■ 商標について
Linuxは Linus Torvalds氏の登録商標です。その他の商品名・会社名等はすべて各社、各組織の商標または登録商標です。
■ 参考資料
*Zerocopy NFS
NFSサーバがREADリクエストを処理する際、Linuxカーネル2.4ではページキャッシュからNFS送信用バッファへいったんメモリコピーを行う。それをプロトコル層でさらにソケットバッファにコピーし、そのうえでネットワークドライバが送信処理を行っていた。Linuxカーネル2.6では、ページキャッシュに使われているページを直接プロトコル層に渡し、可能であればそのままネットワークドライバまで渡すように改良された。これにより、無駄なコピー処理のオーバーヘッドが削減されるのはもちろん、プロセッサ内部のキャッシュメモリからほかの有用なデータが追い出されることが減る。Linuxカーネルにおいての実装は、VAリナックス技術部長 高橋浩和がメインで担当した。

 

*Linux memory hotplug
メモリホットプラグ機能は、システム運用中に動的にメモリモジュールの追加や削除を行なえるようにする機能である。高可用性を求めるエンタープライズクラスのシステムで求められている。メモリのホットプラグ機能は、デバイスのホットプラグ機能と異なり、実現までには多くの課題がある。メモリモジュール上に配置された重要なデータを、そのメモリモジュール削除後にも継続して利用可能な状態におくことが設計上のポイントである。

 

参考URL
http://people.valinux.co.jp/~iwamoto/mh.html
http://people.valinux.co.jp/~taka/hpageremap.html
■ ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社について
ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社 (以下、VA Linux) は、各種 OS や仮想化技術、クラウド基盤構築に関連する OSS をはじめとした多岐にわたる事業分野で利用されている OSS について、高度な技術と経験を基盤に、技術コンサルティング、開発支援、障害解析サポートを提供する企業です。
VA Linux は、2000年9月に設立され、Linuxカーネルや仮想化に関するグローバルレベルの技術力をベースに Linux およびオープンソース業界を牽引する中核企業として成長を続けており、SCSK グループ企業としてオープンソース・ソリューション推進の先導役となっています。
詳しい情報は、https://www.valinux.co.jp/