■ OpenLDAPについて

OpenLDAPは、OpenLDAP Foundation (http://www.openldap.org/)が管理、開発を行っているオープンソースのLDAPディレクトリサービスを提供するソフトウェアです。 LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) はディレクトリサービスの一つで、X.500ディレクトリ・サービスを元に開発されたプロトコルです。中核となる仕様は、 RFC2251 “The Lightweight Directory Access Protocol (v3)”で定義されています。 OpenLDAPは、MicrosoftのActive DirectoryやNovell eDirectoryと同様にLDAP v3 に準拠しています。

VAリナックスは、旧来よりOpenLDAPの国際化対応やバグ修整等の開発活動を行い、OpenLDAP開発者が一堂に集うOpenLDAP Developers Conferenceへも積極的に参加しています。さらにOpenLDAPの開発元であるOpenLDAP Foundationに対してサイト運営のためのサーバリソースを提供するなど、OpenLDAPの開発に対してコミットを続けています。

 

■ UltraPossumについて

UltraPossumは、オープンソースのディレクトリサーバとして標準的な実装であるOpenLDAP、サーバの動作状況を監視するソフトウェアであるHeartbeatおよびmonが統合された、Linux上などで動作する大規模システム向けのディレクトリソリューションです。LDAP サーバ機能を提供するOpenLDAPにこれらのソフトウェアを組み合わせることで、保守システムや設定フレームワークなども合わさった多機能ディレクトリソリューションを提供することができます。また、VAリナックスが2003年12月に公開したOpenLDAPにて同期レプリケーションとシステムの高可用性を実現する「syncbackup」へも対応し、大規模システムに必要な堅牢性も確保している他、UltraPossumが持つ柔軟なカスタマイズとプラグイン機構を利用してLDAPv3 startTLS拡張操作とLDAP over SSLといったセキュリティ機能(*1)が容易に実現できるという特徴もあります。

UltraPossumは、Linuxをはじめとした主要なUNIXライクなOSに対応しています。詳細な情報は、UltraPossumの情報サイト (http://ultrapossum.org/)にて公開しています。

 

■ VA Coreについて

VA CoreはDebian GNU/LinuxをベースにVAリナックスが独自のパッケージ選択、カーネル拡張、セキュリティアップデート、改良型インストーラの搭載を行ったOSです。Debianのフレームワークを利用したVAリナックスの製品に共通する管理、設定フレームワークを取り込んでいます。

■ ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社について
ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社 (以下、VA Linux) は、各種 OS や仮想化技術、クラウド基盤構築に関連する OSS をはじめとした多岐にわたる事業分野で利用されている OSS について、高度な技術と経験を基盤に、技術コンサルティング、開発支援、障害解析サポートを提供する企業です。
VA Linux は、2000年9月に設立され、Linuxカーネルや仮想化に関するグローバルレベルの技術力をベースに Linux およびオープンソース業界を牽引する中核企業として成長を続けており、SCSK グループ企業としてオープンソース・ソリューション推進の先導役となっています。
詳しい情報は、https://www.valinux.co.jp/