VA Linux Systems Japan株式会社(本社: 千代田区神田錦町3-11、代表取締役社長:上田 哲也、以下 VAリナックス)は本日、中小規模の組織から100万アカウントを越えるような大規模ネットワークサービスプロバイダでの利用までをカバーするトータルなメッセージングソリューション「VA FMS」(正式名称:VA FlexMessaging Solution)を構成する製品群の一つである高速でセキュアな大規模システム対応のPOPサーバ製品「FlexPOP」をオープンソースソフトウェアとしてソースコードの一般公開を行うことを発表します。

FlexPOPは、高速でセキュアなPOPサーバ製品であり、Maildir形式に対応しているためNFSスプールを使用した大規模システムにも利用できます。その他の特徴としては、ユーザ認証にはLDAPが使用可能、POP before SMTP対応、POP 同時アクセス時のPOPロック(排他制御)機能、POPコマンドのタイムアウト時間設定機能、POP認証エラー時の応答遅延設定機能等があります。

今回公開されたのは、FlexPOPのPOPサーバソフトウェア部分であり、SourceForge.netに開設されたFlexPOP Project (http://sourceforge.net/projects/flexpop/)のページにてソースコードの公開がされています。ソースコードを広く一般に公開することで、幅広いフィードバックが得られ、FlexPOPの安定性、信頼性が増すことを期待しています。

また、今回のFlexPOP以外のVA FMSを構成する製品群については、既にほとんどの製品がGNU GPL等のライセンスが適用され、顧客にソースコードが提供される形態となっておりますが、FlexPOPのようなVAリナックス独自のツールにおいては随時一般公開の検討を行い、また既存のソフトウェアをVAリナックスが改良、機能追加したものにおいては上流開発元での機能のマージが可能であると判断した場合に随時コードのマージ作業を行う体制を敷いています。

このリリースに対し、VAリナックス 代表取締役社長 上田哲也は次のように述べています。「今回の発表は、VAリナックスが2005年2月22日に発表した『オープンソースソフトウェアに関しての約束』で示した指針をそのまま実行に移したものと言えます。VAリナックスは今後も引き続きオープンソースの開発コミュニティとの協調を重視し、オープンソースと共に歩んでいくことを約束します。」

なお、今回発表したFlexPOPを含むVA FMSの技術概要については、2005年6月23日に赤坂プリンスホテルで開催される「VA Linux Business Forum 2005」のテクノロジーセッション内にて講演を行う予定となっております。

■ VA FMSについて
VA FMS(正式名称:VA FlexMessaging Solution)は、VAリナックスの技術力を用いて不足機能及び高トラフィック処理対応のチューニング等を施すことで、100万アカウント規模での運用にも耐えられるオープンソースベースのメールシステムとして誕生したトータルなソリューションです。MTA、POP、IMAP、SPAM対策等の機能をカバーする複数のオープンソースソフトウェアをベースとしたソフトウェア製品の組み合わせで構成され、中小規模から大規模までの様々な形態のメールシステムに対して、柔軟なソリューションを提供します。

 

VA FMSを構成する製品は、postfixをベースにVAリナックスが改良を加えた高性能メール配送エンジン「FlexMail」、Maildir対応の独自POPサーバ「FlexPOP」、Courier-IMAPを元に大規模メールシステム向けの改修を行ったIMAPサーバ「FlexIMAP」、フレキシブルにSPAMメールを排除可能な独自のMTA向けSPAM対策ソフトウェア「FlexGuard」であり、VAリナックスの開発による負荷分散ソフトウェア「VA Balance」、LDAPディレクトリサーバ「VA Directory」、基盤OS「VA Core」と組み合わせることを前提としています。これにより、システムを構成する全てのソフトウェアを一体提供することが可能となり、VAリナックスの技術陣によるカーネルを含めたソースコードレベルからの一元化された顧客サポートを実現します。

 

また、VA FMSは、メールシステムの各機能(MTA/IMAP/POP/LDAP/NFS等)毎にコンポーネントを分散していることで、ユーザ数やトラフィックの増加に対し、該当するサーバやディスクを単純に追加するだけでシステム全体のパフォーマンスを向上させることが可能という優れた拡張性を持ち、規模/トラフィックに応じた柔軟なサーバ構成の設計を実現します。さらにシステムを構成する全ての各機能が動作するサーバが完全冗長化構成を取ることを前提とする設計となっており、高信頼性・安定性を実現します。また、キャリアおよびエンタープライズグレード確保のための様々な機能改良および追加を実施していることで、堅牢かつ高性能なシステムを実現しています。
■ ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社について
ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社 (以下、VA Linux) は、各種 OS や仮想化技術、クラウド基盤構築に関連する OSS をはじめとした多岐にわたる事業分野で利用されている OSS について、高度な技術と経験を基盤に、技術コンサルティング、受託開発、インテグレーションとソフトウェアソリューションを提供する企業です。
VA Linux は、2000年9月に設立され、Linuxカーネルや仮想化に関するグローバルレベルの技術力をベースに Linux およびオープンソース業界を牽引する中核企業として成長を続けており、SCSK グループ企業としてオープンソース・ソリューション推進の先導役となっています。
詳しい情報は、https://www.valinux.co.jp/