VA Linux Systems Japan株式会社(本社:東京都江東区豊洲三丁目2-20、代表取締役社長:柿木 弾、以下、VA Linux)は、The Linux Foundation主催のアジア地域における最大の Linux カンファレンスである「LinuxCon Japan 2011」(6月1日~3日)に参加し、「PCI ExpressをサポートするQEMUの最新動向」について技術発表を行いました。

「Linux Con」 は、日本、アジアおよび世界中から Linux/OSS の開発を牽引するコミュニティリーダーやトップクラスのエンジニア、ビジネスリーダーおよび業界エキスパートが結集し、さまざまな観点での講演や議論を通じてLinux/OSSの発展を促進することを目的とした、Linux関連全般に関する国際技術カンファレンスです。

弊社の発表概要は以下の通りです。発表資料を弊社ホームページに公開しましたので、参照ください。
Status Update on QEMU PCI Express Support (PDF:1.4MB)

 

タイトル Status Update on QEMU PCI Express Support
日時/場所 2011年 6月3日(金)10:00-
発表者 VA Linux Systems Japan株式会社 山幡為佐久
発表概要 PCI ExpressをサポートするQEmuの拡張機能に関する最新動向について発表します。PCI Expressは、仮想化環境においても有用な機能を豊富に有しており、PCIの後継技術として広く採用されています。また、QEMUのPCI Expressサポートは、昨年中に開発が進められています。本発表は、仮想化技術に精通しており、新機能に関心がある仮想化の開発者やアドバンスド・ユーザーを対象にしております。QEMU とPCI/PCI Expressの基礎の説明、現在のアップストリームのマージ状況、他の開発者による議論やリクエストのあった利用法や拡張に関する計画、UIO/VFIOとの連携の詳細、今後の予定について解説します。

 

【山幡 為佐久のプロフィール】

1999年、ストレージ関連の開発に従事。「Xen」プロジェクトを含む多数のオープンソース・プロジェクトに参画し、積極的なパッチ投稿を行う。こうしたコミュニティへの貢献により、日本の企業として初めてXenアドバイザリーボードのメンバーとしてVAのメイン担当者になる。最近では、xmdump-coreダンプフォーマットの変更などにも携わる。
「LinuxConJapan」や「Xen Summit」、「OpenStack Conference & Design Summit」など数多くの技術カンファレンスに参加し、発表を行っている。また、IPAが主催する「セキュリティ&プログラミングキャンプ2010」において、2年連続してプログラミングコースの講師を務める。 
現在は、主に Linux Kernelチューニング、ファイルシステム、仮想化関連の開発に取り組んでおり、VMでのマイグレーションツールの分析等も担当している。また、「Xen/IA64」をメインに活動し2008年6月から Xen/IA64メンテナーを担当。著書に、「Linuxカーネル2.6解読室(共著)」があるほか、仮想化技術に関するメディアへの執筆活動などを積極的に行っている。