ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社 (本社: 東京都江東区、代表取締役社長 狹間 輝義、以下 VA Linux) は、「CXL™ Consortium」および「PCI-SIG®」に加盟しました。

Compute Express Link™ (CXL™) は、メモリやCPU、周辺デバイスを接続するための次世代インターコネクト規格で、2023年11月に CXL 3.1 が CXL Consortium よりリリースされています。

VA Linux は、CXL の機能の一つである「一次記憶 (メインメモリ) の共有」について注目しています。二次記憶の共有が可能になって以来、現在稼働しているソリューションの多くが共有ストレージの上に構築されているように、一次記憶の共有が可能になることで、大きなメモリ容量を必要とするシステムに柔軟にメモリリソースを割り当てることや、共有メモリ基盤の上にソリューションを構築し、多数のプロセッサやアクセラレータがメモリを介して連携することが一般的になる可能性があります。

また、生成AI や機械学習、分析データの急速な発展に伴うデータ量の増加やデータの高速処理の必要性、メモリ容量の増大などの課題においても重要な役割を果たすと予想されます。

VA Linux は、CXL の有効的な活用方法を探究し、お客様の開発支援に役立てられるよう知見を深め研究開発を進めていきます。また、CXL は PCI Express® (PCIe®) の仕様の一部であるため、PCIe の最新動向や仕様についても把握しておくことも重要だと考えており、両団体へ加盟いたしました。

VA Linux エンジニアブログ (https://valinux.hatenablog.com/) にて、「ディスアグリゲーテッドコンピューティングとは何か」について技術記事を連載しています。
本日、連載第4回目 (https://valinux.hatenablog.com/entry/202402081) を公開しましたので、ご高覧ください。

 

  • PCI-SIG (Peripheral Component Interconnect Special Interest Group) について
    汎用の拡張インタフェース規格であるPCI やシリアル転送方式の拡張インタフェースの接続規格である PCI Expressの技術仕様の策定や管理を行っている団体で、1992年に設立され、現在は900以上の業界各社・団体によって構成されています。
  • CXL Consortium について
    CPU とデバイスやメモリ間を高速に接続するためのオープンなインターコネクト規格である CXL の技術仕様の策定や管理を行っている団体で、2019年に設立され、現在は 200以上の業界各社・団体によって構成されています。

 

【ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社について】
ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社 (以下、VA Linux) は、各種 OS や仮想化技術、クラウド基盤構築に関連する OSS をはじめとした多岐にわたる事業分野で利用されている OSS について、高度な技術と経験を基盤に、技術コンサルティング、開発支援、障害解析サポートを提供する企業です。

VA Linux は、2000年9月に設立され、Linuxカーネルや仮想化に関するグローバルレベルの技術力をベースに Linux およびオープンソース業界を牽引する中核企業として成長を続けており、SCSK グループ企業としてオープンソース・ソリューション推進の先導役となっています。詳しい情報は、https://www.valinux.co.jp/ をご参照ください。